小さなおもちゃなどが入ったカプセルトイ。少子化が進む中でも大人の需要を取り込むなどして市場が拡大していて、専門店を増やす動きが活発になっています。

おもちゃメーカーの「バンダイ」とグループ会社では、カプセルトイの販売機を取りそろえた専門店を全国で展開しています。
店舗の数はこの2年半ほどで3倍あまりに増え、先月末の時点でおよそ400店舗に上っているということです。

バンダイ ベンダー事業部の滝口雄介ゼネラルマネージャーは「専門店を作りマシンをたくさん置くことで老若男女に向けた商品を用意できている。ついで買いではなく、エンタメの場として受け入れられていると感じている」と話していました。
このほかDVDのレンタルなどを手がける「ゲオホールディングス」は、3年前から専門店の出店をはじめ、現在は都内を中心に43店舗を展開しているほか、流通大手「イオン」の子会社は専門店をこの3年ほどで3倍近くに増やし、現在は240店舗あまりを展開しています。
各社によりますと店舗が増加している背景にはいわゆる「推し活」をする大人や外国人観光客によるカプセルトイへの需要の高まりがあるということです。
またこうした店舗は比較的運営に人手がかからないため、コロナ禍をきっかけに空き店舗となった場所への出店が進んだことも、要因の1つだとしています。
日本カプセルトイ協会によりますと昨年度・2024年度のカプセルトイの市場規模は、出荷ベースで1400億円あまりと、2022年度に比べ2倍近くに増えています。