長期金利 10年ものの国債利回り 一時1.33%まで上昇
2025年2月12日 12時27分 金融
12日の債券市場、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が利下げを急ぐ必要はないという考えを示したことを受けて、日本の長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りは、一時、1.33%まで上昇し、2011年4月以来の高い水準となりました。
長期金利は日本国債が売られて価格が下がると上昇するという関係にあり、住宅ローンの固定金利のほか、定期預金の利息などにも影響します。
長期金利はこのところ上昇傾向が続いていて、12日の債券市場でも代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが、一時、1.33%まで上昇しました。2011年4月以来、13年10か月ぶりの高い水準です。
一方、東京外国為替市場では、日米の金利差の拡大が意識され、ドルを買って円を売る動きが出て、円相場は1ドル=153円台半ばまで値下がりしています。
市場関係者は「FRBのパウエル議長が現地時間の11日の議会証言で利下げを急がない考えを改めて示したことから、アメリカの金利の高止まりが意識された。さらに、日銀は見通しどおりに経済や物価が推移すればさらなる利上げを検討する考えを示していることもあり、長期金利の上昇圧力が強まっている」と話しています。