【大雪 最新情報】北陸 新潟 東北南部 短時間で積雪急増おそれ
2025年2月6日 11時55分 気象
今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に雪と風が強まっています。北陸や新潟県、東北南部では帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」によって短い時間で積雪が急増するおそれがあり、気象庁は、大雪や猛吹雪、吹きだまりによる交通への影響、それに高波に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、日本付近は、今シーズン一番の強い寒気が流れ込み冬型の気圧配置も強まっているため、日本海側を中心に雪が強まっています。午前6時までの6時間に降った雪の量は、新潟県湯沢町で25センチ、岐阜県の本巣市根尾で22センチ、北海道滝川市と群馬県みなかみ町藤原で20センチなどとなっています。
また、午前6時現在の積雪は、岐阜県白川村で2メートル51センチ、福井県大野市で1メートル9センチとそれぞれ平年のおよそ2倍となっているほか、青森市で99センチ、北海道帯広市で89センチと各地で平年を上回っています。
西日本の日本海側でも積雪がみられ、兵庫県豊岡市で28センチ、鳥取市で23センチなどとなっています。風も日本海側を中心に強まり、猛吹雪となっているところがあります。午前6時までの3時間に観測された最大瞬間風速は、北海道室蘭市で24.5メートル、新潟県の新潟空港で24.2メートルなどとなっています。
【更新中】全国の24時間降雪量

今後の見通し
北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となり、ふだん雪の少ない太平洋側の平地でも積雪となる所がある見込みです。北陸や新潟県、東北南部では、帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」がかかって、短い時間で積雪が急増するおそれがあります。7日朝までの24時間に降る雪の量は、新潟県で80センチ、東北で70センチ、北陸で60センチ、北海道、東海、近畿で50センチ、関東甲信、中国地方、九州北部で20センチ、四国で15センチと予想されています。
さらに、8日朝までの24時間には、東北と北陸、東海、近畿、それに新潟県で70センチ、北海道と中国地方で50センチ、関東甲信と九州北部で40センチ、四国で30センチと予想されています。また、全国的に雪を伴った非常に強い風が吹き、北海道や東北、新潟県では、6日は最大瞬間風速が30メートルに達するおそれがあります。
海上は、全国的に波が高くなって大しけとなるところがある見込みです。気象庁は、大雪や猛吹雪、吹きだまりによる交通への影響、高波に警戒するとともに、着雪に伴う停電や倒木、雪崩に注意するよう呼びかけています。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
福島 会津若松では雪かきに追われる
福島県会津若松市では、住宅や会社などの駐車場には数十センチの雪が積もっていて、住民などが雪を乗せて押して運ぶ道具を使って雪かきに追われていました。
クリニックの駐車場で除雪をしていた70代の男性は「手作業で除雪するのですが、2日も続けて降ってしまうと本当に大変です。早い患者さんは7時半には来るのですがこの雪の量だと9時ごろまでかかるかもしれません」と話していました。
また、除雪車で作業をしていた70代の男性は「きのう、きょうといろいろなところから除雪の依頼が来ていて、きょうは午前3時半から働いています。農家にとっては夏場の水確保のためにも必要な雪だとは思いますが、ほどほどで降りやんでくれるとうれしいです」と話していました。
強い寒気 影響長く続くのが特徴
強い寒気は9日ごろにかけて断続的に流れ込み、影響が長く続くのが特徴です。気象庁と国土交通省は、大雪が予想されている地域では不要不急の外出を控え、予定の変更を検討するよう呼びかけています。
やむをえず車を運転する場合は、燃料を満タンにし必ず冬用タイヤを装着した上で、立往生に備え雪かき用のスコップや防寒着、毛布、携帯電話のモバイルバッテリー、食料などを用意するようにしてください。