韓国の住居の特徴
ここでは韓国、特にソウルの住居の特徴を6つに分けてお伝えします。
- オンドル(床暖房)がある
- バスタブがない
- 廊下がない
- 部屋のようなベランダ
- キムチ専用の冷蔵庫がある
※お伝えする内容は、すべての住居に当てはまるわけではありません。
オンドル(床暖房)がある
韓国のソウルは日本の東北地方と同じ緯度なため、冬の寒い日だとマイナス10度以上になることもあります。
そのため、オンドルという床暖房があり、家全体を暖めてくれます。
昔のオンドルは、台所の煮炊きで使う薪の煙を石造りの床下に巡らせて、部屋を暖める仕組みになっていました。
韓国の伝統的な住居は、台所が一段低いところにあり、家の反対側に煙突があったんですよ。
この方法だと暖房用の材料を必要としませんので経済的ですが、一酸化炭素中毒を起こしてしまう可能性が高いため、現代ではガスや電気を使うようになっています。
日本の北海道や東北では韓国のオンドルのように家全体が暖かい家が多いのですが、それ以外の地域では、部屋の中は暖かくても廊下やトイレは暖房が効かないため、冬は寒いですよね。
ソウル出身の友達が冬の名古屋に遊びに来たとき、寒がって部屋から一歩も出たがらず、「日本の冬は家の中が寒い」と言っていました。
バスタブがない
韓国では日本のようにバスタブに入る習慣がなく、シャワーで髪の毛や身体を洗うだけのため、浴室にはバスタブがない家が多いです。
日ごろはシャワーを浴びるだけでも、ときどき日本のスーパー銭湯のようなチムチルバンに行ってのんびりします。
韓国の浴室は、シャワー、洗面台、トイレが一緒になっているため、狭い浴室だとシャワーを浴びたときに洗面台やトイレ、下手をするとトイレットペーパーまで濡れてしまうことがあります。
廊下がない
韓国の住居(主にアパート)は、玄関を開けるとリビングがあり、リビングからそれぞれの部屋に行けるようになっています。
日本人はいくら家族と言っても個人のプライベートを重視する傾向がありますが、韓国では家族の一体感が強く、多くのことを共有する傾向にあります。
「韓国では、玄関を入ったら、まずはリビングで家族が顔を合わせて会話をして、それからそれぞれの部屋に行くようになっている」と韓国人の友達が話していました。
部屋のようなベランダ
これも主に韓国のアパートのことになりますが、リビングと小さな部屋がガラスの窓で仕切られていて、その部屋に洗濯物を干したりします。
ベランダを観葉植物を置いたりして、おしゃれな部屋にしていることもあります。
韓国のベランダは日本のベランダのように外に出ておらず、あくまでも家の中にある部屋という感じになっています。
キムチ専用の冷蔵庫がある
韓国の家庭にはキムチ専用の冷蔵庫があります。
韓国人にとってキムチはなくてはならない食べ物のため、大量に家に置いておきたいということと、キムチはニオイが強いため他の食材と分けたいということが主な理由です。
以前は冬に1年分のキムチを家族や親族で手作りしていたため、これらのキムチを保管する冷蔵庫が必要だったということもあります。
ただ、近年ではキムチをお店で買っている家庭が多いです。
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