日本と海外との違い|仕事編
次は、海外出張へ行くときなどに気になる日本と海外の違いについて、仕事上という観点から解説します。日本で働いているときは当然だと思っていたことが、実は当然ではないかもしれません。それぞれについて解説するので、参考にしてください。
| 交通費がでる
日本では労働者への待遇の一環として、アルバイトなどの非正規労働者にも交通費が支給されることが多いです。しかし、欧米諸国では交通費が出ないことが当たり前だと認識されています。そのため、職場から遠いところに居住してしまうと、交通費の面で損をしてしまう可能性があるのです。
| 解雇通知から解雇までに猶予がある
日本では、解雇通知を出されてから解雇されるまでに、30日以上猶予を設けなければいけないと法で定められています。しかし、海外ではプロジェクトの途中であっても突然解雇通知を出されることが多くあり、通知後は基本的にすぐ荷物をまとめて退職しなければなりません。引き継ぎなどもないため、本人だけではなく周囲まで困惑してしまうことが往々にしてあるのです。
| 女性の社会進出が遅れている
近年になって日本でもようやくダイバーシティ採用が推進され、女性の社会進出にスポットが当たるようになりました。それでも海外に比べてみると、日本社会では女性の社会進出が遅れています。昭和以前からの「男は仕事、女は家を守る」という考え方が根強く残っているためです。
| 残業する
日本では、「上司より先には帰りづらい」という理由で残業する人たちもいます。また、「残業している人は仕事に対して熱意がある」という考え方もあります。働き方改革でその風潮を是正しようとしていますが、それでも労働者の残業や長時間労働は問題になっています。海外では残業する人は「仕事のできない人」という認識があるため、残業を避ける風習があります。
| 職場の人たちとの飲み会がある
「飲みニケーション」という言葉のとおり、日本では職場の人たちとのコミュニケーションのために飲み会を開くことは珍しくありません。海外ではこの風習に対して生産性が見いだせず、そしてプライベートな時間を圧迫しているという意識が強いです。そのため、職場の人たちと飲み会は行いません。歓迎会を開く際には、ランチの時間を利用することが多いです。
リンク:https://www.enworld.com/blog/2020/03/japan-abroad-culture
[単語]
1. 猶予(ゆうよ) : 実行の日時を延ばすこと。
2. 引き継ぎ(ひきつぎ):他の者が処理していた作業などを代わりに行うこと。