30代でもなる「スマホ老眼」には、疲れ目回復エクササイズがおすすめ
デスクワークにスマホ操作、1日のほとんどの時間でディスプレイを見ている私たちは目のピント調節機能が低下しています。疲れた目を回復させるための「フォーカスアップエクササイズ」をご紹介します。
疲れた目を休めるアイシング
アスリートがトレーニングやゲームの後、インタビューを受けながらアイシングをしている光景を見たことがあると思います。目の疲れは毛様体筋の疲れでありますし、水晶体は筋肉と同じタンパク質です。タンパク質は熱に弱く、使い続けて発生する自発的な熱が溜まると傷みに繋がります。疲れた目を休めるのに効果的なのはアスリートの肉体と同じようにアイシングしてあげることです。
氷や濡れたタオルを目の上に乗せるだけでもいいでしょう。特に濡れたタオルは目の余分な熱を奪い取る気化熱が発生するため、安全かつ効果的にアイシングをすることができます。
今度は毛様体筋の緊張を改善するエクササイズをご紹介します。
ピントをズラす「フォーカスアップエクササイズ」
(1) 腕を伸ばして人差し指を突き出します
(2) 3~5m先に別の焦点となる目標物を作ります
(3) 突き出した人差し指を1秒間見ます
(4) 今度は離れた目標物を1秒間見ます
(5) 3と4を繰り返します
遠いところと近いところを一定時間見続けて切り替えるエクササイズです。特に近いところから遠いところに切り替える能力が低下しているため、こちらをより丁寧に行うといいでしょう。30~60分ぐらいディスプレイを見続けた後に行うと効果的でしょう。
今ある視力を落とさない、そしてこれからも自分の目を使い続けるためにもアイケアは重要です。その中でも目のピントを調節する機能はとても重要なものですから、日頃のケアで改善してあげてください。
リンク:https://news.yahoo.co.jp/articles/c3e490343b5d909ba65f94cc862ff7e1408b2068
[単語]
1.老眼(ろうがん):年齢とともに近くの物が見えにくくなること。
2.アイシング:炎症の鎮静や疲労回復などのために、身体の一部を氷などで冷やすこと。
3.毛様体筋(もうようたい):眼球の水晶体を輪状に取り囲む組織。
4.水晶体(すいしょうたい):眼球内の前方にあり、外からの光線を屈折して網膜上に像を結ばせる器官。